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Japanische Klassiker mit Furigana

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はいたい

胚胎

宮本 百合子

Lesen Sie 胚胎 (はいたい) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.077 Zeichen · 55 Bildschirme

Aozora Bunko

一国の宗教の司の法王がそれは持って居るべきはずのものでのう。

王  法王と申すものは政治の極く小さい部分の宗教を司って居るのじゃ。

国王はその国全体の政治その国の運命を握って居るのじゃと申す事は云わいでもわかって居る事での。

わしの幾代か前の祖先、幾代か昔の皇帝の時からこの権は王がもって居ったのをわしの時に法王にゆずったと申いては、わしがいかにものう愚かな者の様に後の人達は思うのじゃ。

心からわしが御事を偉い御方じゃと思うたらゆずっても進ぜようがのう、

あやにくわしはよう思わなんだ。

それ故にわしはならぬと申すのじゃ、許さぬと申すのじゃ。(少し力を入れて)

わしは皇帝じゃ御事はわしの命令には服さねばならぬ。

法  貴方は皇帝だと申いて居らるる。

したが「法」の力よりも、「神」の御力の偉大な事を御信じなされぬか。

神の一声に世のすべての花はその蕾を開いて蝶は美くしい装いをこらいて舞い、雲雀は紫立つ雲の上に神の御力をたたえて歌いますじゃ。

それを人は春と名づけ冬の寒さにめげたもの達の青白い頬にも血潮の華やかな色がさいのぼって、生のあるもののすべてに再び新な力のあたえられた時――