Japanische Klassiker mit Furigana
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じりきこうせいよりしぜんりきこうせいへ
自力更生より自然力更生へ
三沢 勝衛
Lesen Sie 自力更生より自然力更生へ (じりきこうせいよりしぜんりきこうせいへ) von 三沢 勝衛 (みさわかつえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 25.872 Zeichen · 50 Bildschirme
の話でありますが、あれが如何でしょう。これは私の友人の経験談ではありますが、先年、銀座の有名な某食堂で友人四、五名を招待して会食した時のこと、たまたまその料理の中へ、例のたらの芽が出た。わずかに二芽ばかりずつ、いかにも珍品らしくそれぞれ小皿に入れて配られた。なるほどおいしい。一同も非常に喜ばれたので、お代りを要求した。すると今度は少し大きな丼へ二〇芽ほど入れて持って来た。ところが会計の時に調べて見ると、その丼一つが参円についている。
そこで変だとは思ったが、あまり高価なので何かの間違いではないかと思ったので訊いて見た。すると先方では、「いや別に間違いではない。なんでもこの木のある処は深山で、しかも棘のたくさんある木で、しかも誤ってその棘を刺すと、そこから肉が腐る。だからこの芽を採るのには、ほとんど命がけでなくては採れないそうです」と、その高価なのはいかにも当然であるといったような返事をされたのには、その高価以上に驚いてしまった。(第2図参照)
他の会食者はいずれも東京で生れ東京で育ったものであったので、誰も彼も感心して聞いておったふうであった。そこでその私の友人は、帰郷後さっそく、一日人夫を雇って、その「たらの芽」