Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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はなかごとたいこ

花かごとたいこ

小川 未明

Lesen Sie 花かごとたいこ (はなかごとたいこ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N4. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N4 · Einstieg · moderne Kanji und Kana · 1.366 Zeichen · 3 Bildschirme

Aozora Bunko

「船できた、お人形かしらん。」と、考えていると、ちょうど、おじさんが出ていらしって、「おまちどおさま。」と、たばこをくわえて、にこにこしながらおっしゃいました。そして、先に立ってお歩きになったので、たけおもあとについて、かげろうのあがる田んぼ道をいきました。そこここに、つみ草をする人たちがありました。

やっと川のそばへ出ると、なみなみとした水が、ゆったりとうごいて、日の光をみなぎらせていました。

そして、わすれていたなつかしいにおいを、記憶によみがえらせました。

それから二人が、草の上へこしをおろしました。じっと、川のおもてをみつめていると、青い水の上へ、緑色の空がうつりました。

いつしかたけおは、まだ自分の知らない、遠い外国のことなど空想しました。すると、さっきのかわいらしい人形のような子どもが、そこであそんでいるのが、目にうかびました。また自分がいけば、いつでもお友だちになってくれるような気がしました。たけおは、そう思うだけで、うれしさとはずかしさで、顔があつくなるのでした。

パチパチと水のはねる音がして、銀色の魚がさおの先でおどって空想は、やぶられました。