Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
Lesen Sie 花も刀も (はなもかたなも) von 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 89.364 Zeichen · 178 Bildschirme
四
大弐は刑死し、大塩もまた同様に死んだ。両者とも、その所論は『天子に政権を還せ』というにある。さもなければ道義の紊乱も政治の頽廃も防ぐことはできない、と主張しているのだ。
「おれたちは、これを傍観していてはならない、おれたちもなにごとかを為さなければならない、みんなそう思わないか」と帆平は、みんなの顔を順に見まわした。
「私は、そうは思いません」と、深喜が云った。
みんなが一斉に深喜を見た。帆平は「よし」といい膝へ両手を突いて云った。
「よし、平手の意見を聞こう」
「人には、それぞれの生きかたがあります」と、深喜は云った、「私は、大弐の説を知りませんが大塩という人の気持はわかります。けれども、政治や道義の頽廃を、暴挙によって改革しようとすることには反対です」
「反対する理由はなんだ」
「破壊や殺戮によって事を行うことが、承服できないのです」
「ほかに手段のないときでもか」
「いかなる場合にもです」
「平手は臆病者だ」と、帆平は声をあげていった。
四
深喜は口をつぐんだ。
「平手は臆病者だ」と、帆平は繰り返した。
「それは海保さんがそう云うだけのことですよ」と、深喜は静かに答えた、「大塩という人が騒擾を起こしたのは、その人自身そうせずにいられなかったからで、私が暴動や破壊を嫌うのは私の生きかたです、それをもし、臆病者だと云うのなら