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Japanische Klassiker mit Furigana

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わかきひのジンギスカン

若き日の成吉思汗

林 不忘

Lesen Sie 若き日の成吉思汗 (わかきひのジンギスカン) von 林 不忘 (はやしふぼう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N1. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N1 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.827 Zeichen · 68 Bildschirme

Aozora Bunko

(木華里へ)飛んで火に入る夏の虫とは、貴様のことだ。地獄の迎えを待て!

言い捨てて、露台へ出ようとすると、合爾合姫が侍女二三を従えて円柱の陰から現れる。

合爾合姫 殿――! (泣き崩れる)

札木合 (支えて)おお、お前はそこにいたのか。して、今の話を聞いたのか。

合爾合姫 はい。残らず聞きましてございます。憎いのは、あの成吉思汗です。大方あの時、あなた様と、妾を争いましてから、ずっとこの機会を狙っていたのでございましょう。偉い大将に出世したと聞きましたが、やっぱり、昔のがむしゃらな成吉思汗! ああ、妾はいったいどうしたら――。(泣き入る)

札木合 (片手に抱いて)これ、なにもそんなに悲しむことはない。わしは、全種族の潰滅を期しても、お前をきゃつの手に渡そうなどとは思わないのだ。

合爾合姫 はい。そのお言葉で、妾はもう、死んでも思い残りはございません。ついては。――

札木合 (突然回顧的に)なあ合爾合、お前がまだ瑣児肝失喇家の娘で、余も成吉思汗も、名もなき遊牧の若者だったころ、二人でお前の愛を争った。おれが勝ってお前を得たことが、成吉思汗の心にこの針を植え、きゃつを、かかる惨虐無道の悪魔にしてしまったのだ。