Japanische Klassiker mit Furigana
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「ちゃわんのゆ」のことなど
「茶碗の湯」のことなど
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 「茶碗の湯」のことなど (「ちゃわんのゆ」のことなど) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.038 Zeichen · 11 Bildschirme
「第一に湯の面からは白い湯気が立っています」。この茶碗を日当りの良い縁側へ持ち出して、湯気に日光をあてながら、黒い布をその向うに置いて、すかして見る。すると「湯気の中に、虹のような、赤や青の色がついています。これは白い薄雲が月にかかったときに見えるのと似たようなものです」。
先生は、この色については「またいつか別のときにしましょう」と言っておられるが、この現象は小水滴による光の廻折によるもので、その色を見ると、水滴の大体の大きさが分るのである。C・T・R・ウィルソンが有名な「ウィルソン霧函」の実験を初めてやった時に、この現象を利用して、その霧函の中の霧の滴の大きさを推定している。「ウィルソン霧函」というのは、特殊な方法によって、急にその函の内部に霧が出来るような条件を与える装置である。空気中に塵が全然ない時には、霧の出来るべき条件になっても、即ち水蒸気が沢山にあっても、霧にはならない。しかしその時に空気中にイオン(空気の分子が電気をもったもの)があると、そのイオンが中心になって、霧の粒が出来るのである。そのことは理論的にも実験的にもよく分っている。