Japanische Klassiker mit Furigana
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「ちゃわんのゆ」のことなど
「茶碗の湯」のことなど
中谷 宇吉郎
Lesen Sie 「茶碗の湯」のことなど (「ちゃわんのゆ」のことなど) von 中谷 宇吉郎 (なかやうきちろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.038 Zeichen · 11 Bildschirme
それはまた真夏のひるさがり、山野を圧して襲来するあの豪壮な雷雨の模型とも見ることが出来る。
「湯気が上るときにはいろいろの渦が出来」る。線香の烟を見ていると、初めは真直に立ちのぼって行くが、ある高さになると、その上は烟がゆらゆらとゆれるが、あれは空気中に渦が出来るからである。「茶碗の湯気などの場合だと、もう茶碗のすぐ上から大きな渦が出来て、それが、かなり早く廻りながら上って行く」のは、誰でも一日に二回や三回は必ず見ている現象である。
この現象が少し大きくなると、庭先などに出来る小規模な竜巻になる。「春先などのぽかぽか暖かい日には、前日雨でも降って土のしめっているところへ日光が当って、そこから白い湯気が立つことが」よくある。そういう時に注意して見ていると、「湯気は、縁の下や垣根の隙間から冷い風が吹き込むたびに、横に靡いてはまた立ち上ります。そして時々大きな渦が出来、それが丁度竜巻のようなものになって」くるくると庭先の片隅で廻転することがある。そういう時には落葉や紙切れなどが、ひらひらと何回も地上近いところで廻っているのをよく見かける。米国のフロリダ地方などでよく起るところの、家を持ち去ってしまうような大竜巻も、原理はこれと似たものである。