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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちゃびせいかつ

茶美生活

北大路 魯山人

Lesen Sie 茶美生活 (ちゃびせいかつ) von 北大路 魯山人 (きたおおじろさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.720 Zeichen · 10 Bildschirme

Aozora Bunko

まったく無意義なものになり、堕し切ってしまうのである。ためにある種の卑俗茶と悪化し、風趣高かるべきせっかくのお茶事を、めちゃめちゃに歪め、俗臭紛々、世の末を思わし、心ある者をして、嘆息せしめざるを得ないのである。かくのごとくして、迷信的とも見うる茶道の廃墟に松風を求めて祈るさまは、それが純情可憐な乙女達の多数を占めるだけに、気の毒でならぬ。

およそ茶に関係のあるものにして、切り離すべからざるものに、家屋があり、庭園があり、書画道具の類があり、いずれ一つとして、三百年前に見立てられた美術思想、それを命とせざるものは、まずないのである。これらを研究し、それを理解すべく努力し、古人の源意を洞察し、終に古人に学ぶところ多しと、われを捨て茶事の功徳にぬかずくまでに至ってこそ、開眼の念願は達し得られるのである。

にもかかわらず、この軌道の上に一念を任さんとする者なく、その結果として今日、茶に親しむこと十年を誇る者たち、百人を集めて十人の眼利きはむずかしいといえよう。茶道の落莫を物語るではないか。千人を集めて、五十人さえあやしいであろう。お茶全盛の今日、百万人茶を嗜む者ありとして十万人はおろか、五万、三万の眼利きさえ見出し難いであろう。