Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くさとむしとそして

草と虫とそして

種田 山頭火

Lesen Sie 草と虫とそして (くさとむしとそして) von 種田 山頭火 (たねださんとうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 1.482 Zeichen · 3 Bildschirme

Aozora Bunko

草から草へおどろくほど高く跳ぶ。

一匹とんで赤蛙

蟻が行儀正しく最後の御奉公にいそしんでいる姿は、ときどき机の上を歩きまわったり寝床を襲うたりして困るけれど、それは私に反省と勤労を教えてくれる。

憎むべきは油虫だ。庵裏空しうして食べる物がないからでもあろうが、何でもかでも舐めたがる。いつぞやも友達から借りた本の表紙を舐めつくして、私にお詫言葉の蘊蓄を傾けさせた。

蜚※ほど又なく野鄙なるものはあらじ。譬へば露計りも愛矜なく、しかも身もちむさむさしたる出女の、油垢に汚れ朽ばみしゆふべの寝まきながら、発出でたる心地ぞする。(風狂文章)

古人がすでに言いきっている。油虫よ、私ばかりではないぞ、怒るな憎むな。

げんのしょうこという草は腹薬として重宝がられるが、何というつつましい草であろう。梅の花を小さくしたような赤い花は愛らしさそのものである。或る俳友が訪ねて来て、その草を見つけて、子供のために摘み採ったが、その姿はほほえましいものであった。

げんのしようこのおのれひそかな花と咲く

萩がぼつぼつ咲き初めた。曼珠沙華も咲きだした。萩の花は塵と呼ばれているように、曼珠沙華のように、花としてはさまで美しくはないけれど、何となく捨てがたいところがある。