Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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くさはらのゆめ

草原の夢

小川 未明

Lesen Sie 草原の夢 (くさはらのゆめ) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.095 Zeichen · 9 Bildschirme

Aozora Bunko

「昔から、労症という病はあったのだ。ぴんぴん働いていた人が、だんだん元気が衰えていって、青い顔つきになり、手足がやせて、目ばかり大きく見え、そして、どこが悪いということもなく死んでしまう、いまは、結核なんていうが、昔は、魔がついて、人間の生き血を吸うのだといったものだ。それを、二股のおんばこを乾しておいて、燈心のかわりに、真夜中、病人の眠っているまくらもとにともすと、そのへやの中に同じ人間が、二人まくらを並べて、うりを二つに割ったように、かわらずに眠っている。その中の一人が、ほんとうの人間で、一人が、魔物の化けたのだ。それはいくら親兄弟でも、見分けがつかないという話だ……。」

おばさんの話は、奇怪であります。みんなは、聞いているうちに、気味が悪くなりました。野原の上には、日が当たっていたけれど。

「おばさん、ほんとうのこと……。」

「ああ、それで、魔物を殺してしまえば、本人の病気は助かるが、あやまって、本人を殺したら、とりかえしのつかぬことになってしまう。だれにも、その見分けがつかないから、どうすることもできない。」

「魔物だと思って、人間を殺してしまったら、たいへんだからね。