Japanische Klassiker mit Furigana
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そうし
荘子
岡本 かの子
Lesen Sie 荘子 (そうし) von 岡本 かの子 (おかもとかのこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 12.362 Zeichen · 25 Bildschirme
荘子が遜に連れられ洛邑の麗姫の館に来たのは夕暮を過ぎて居た。二人は中庭を取囲むたくさんの部屋の一つに通された。星の明るい夜で満天に小さい光芒が手を連ねていた。庭の木立は巧に配置されていて庭を通して互いの部屋は見透さぬようになっていた。窓々には灯がともり柳の糸が蕭条と冷雨のように垂れ注いでいた。
二人が侍女を対手に酒を呑み出して居るところへ「蠅翼の芸人」が入って来た。半身から上が裸体で筋肉を自慢に見せて居る壮漢が薄手の斧を提げて来た。あとから美しく着飾った少女が鼻の尖にちょんぼり白土を塗って入って来た。その白土の薄さは支那流の形容でいえば蠅の翼ほどだった。少女は客の前へ来てその白土に触れさせないようにその薄さだけを見せて置いて床へ仰向けに大の字なりに寝た。壮漢は客に一礼して少女の側に突立った。斧が二三度大きく環を描いて宙に鳴った。はっという掛声と共に少女の鼻端の白土は飛び壁に当ってかちりと床に落ちた。少女はすぐさま起き上って嬌然と笑った。こんもり白い鼻は斧の危険などは知らなかったように穏かだった。壮漢はその鼻の上を掌で撫でる形をして「大事な鼻。大事な鼻」