Japanische Klassiker mit Furigana
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きくもようさらやまきだん
菊模様皿山奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 189.935 Zeichen · 379 Bildschirme
岩「どうも是もまア武家奉公で、へゝゝゝ私は五十八でげす」
忠「お父さん、一つ事ばかり云ってゝ困るね其様な事を云うものではない、明日お立だからお餞別をしなければなりませんよ」
岩「え」
忠「お餞別をしなさいよ」
岩「なんだ……お花……は供げて来たよ」
忠「分らないよ、お餞別」
岩「え……煎餅を……なんだ」
忠「旅へ入らっしゃるお土産をよ」
岩「うん/\……何ぞ上げましょう、烟草盆の誂えがありますから彼品を」
忠「其様な大きなものはいけない」
岩「じゃア火鉢を一つ」
忠「いけないよ」
岩「それでは何か途中で喰る金米糖でも上げましょう、じゃア明日私が板橋までお送り申しましょう」
祖「そんな事をしないでも宜しい、忙がしい身体だから構わずに」
岩「へえ、忰を何卒何分お頼み申します、へゝゝ誠にもう私は五十八でごぜえます」
と一つ事ばかり云って、人の善い、理由の分りません人だから仕方がない。翌朝板橋まで送る。下役の銘々も多勢ぞろ/\と渡邊織江の世話になった者が、祖五郎お竹を送り立派な侍も愛別離苦で別れを惜んで、互に袖を絞り、縁切榎の手前から別れて岩吉は帰りました。祖五郎お竹等は先ず信州上田の在で中の条村という処へ尋ねて行かんければなりません。