Japanische Klassiker mit Furigana
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きくもようさらやまきだん
菊模様皿山奇談
三遊亭 円朝
Lesen Sie 菊模様皿山奇談 (きくもようさらやまきだん) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 189.935 Zeichen · 379 Bildschirme
二階では渡邊織江が娘お竹と御飯が済んで、
織「これ/\女中」
下婢「はい」
織「下に従者が居るから小包を持って来いと云えば分るから、然う云ってくれ」
下婢「はい畏まりました」
とん/\/\と階下へ下りまして、
下婢「あの、お供さん、旦那があの小さい風呂敷包を持って二階へ昇れと仰しゃいましたよ」
喜「はい畏まりました」
と喜六と云う六十四才になる爺さんが、よぼ/\して片手に小包を提げ、正直な人ゆえ下足番が有るのに、傍に置いた主人の雪踏とお嬢様の雪踏と自分の福草履三足一緒に懐中へ入れたから、飴細工の狸見たようになって、梯子を上ろうとする時、微酔機嫌で少し身体が斜になる途端に、懐の雪踏が辷って落ると、間の悪い時には悪いもので、彼の喧嘩でも吹掛けて、此の勘定を持たせようと思っている悪浪人の一人が、手に持っていた吸物椀の中へ雪踏がぼちゃりと入ったから驚いて顔を上げ、
甲「これ怪しからん奴だ、やい下ろ、二階へ上る奴下ろ」
と云いながら喜六の裾を取ってぐいと引いたから、ドヽトンと落ち、
喜「あ痛いやい……」
甲「不礼至極な奴だ、人が酒を飲んでいる所へ、屎草履を投込むとは何の事だ」