Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おちぼひろい

落穂拾い・犬の生活

小山 清

Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme

Aozora Bunko

」

助ちゃんは自分の衣類を風呂敷包にして帰った。私は助ちゃんが涙ぐんでいたように見えたので、

「助ちゃんたら、泣いているの。」と云ったら、祖父は笑いながら、

「お糸にやさしくしてもらったせいだろう。」

「いいえ。助ちゃんはおじさんのことが好きなんですわ。」とお糸さんは真顔で云った。

その日を境にして助ちゃんの足が一寸跡絶えた。毎日のように来ていた者が顔を見せなくなるのは気がかりなもので、祖父は助公の奴どうしたのだろう、具合でも悪いのじゃあるまいかと心配していた。そのうち父の弟子の中ではいちばん古参の越春さんが助ちゃんの消息をもたらした。その話によると、当時助ちゃんは浅草公園のある色物席に臨時に出演しているということであったが、それがちょっと変っていた。

「御隠居さん。一体なにをやっていると思いますか?」と越春さんは云った。

「まさか助公が手品をやりゃあしまい。」

「手品ならよござんすが、それが『ハイカラ壺坂』っていうんですから、呆れるじゃありませんか。」

「ふうん。『ハイカラ壺坂』とは助公も考えたもんだな。お里が髪をハイカラか女優髷にでも結っているのか?」

「冗談ごとじゃありませんわ。