Japanische Klassiker mit Furigana
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おちぼひろい
落穂拾い・犬の生活
小山 清
Lesen Sie 落穂拾い・犬の生活 (おちぼひろい) von 小山 清 (こやまきよし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 239.741 Zeichen · 486 Bildschirme
私は飜訳にとりかかります。そうして午前中一ぱいその仕事に没頭します。近くのニコライ堂の鐘がお昼を告げて鳴り出すと、私はやっと重荷を下したような気持で、ほどよいところで打ち切りにします。私は着更えをし、いそいそと外出します。昼食をしにゆくのです。コリン家とレッセーエ夫人の家庭で昼食の食卓に、私の為に席を一つ設けてくれているのです。私は多くコリン家へ参りますが、レッセーエ夫人の許にもしばしば呼ばれます。コリン家のことに就いては、今更改めてお母さんにお伝えするがものはありません。あなたのお気持はよく御家族の人に通じてあります。それは私にとっては自分の家庭を語るも同じことなのですからね。頑な自分本位の少年のために門戸を開放して、家庭的な訓練と温情の中に、人と睦みあい、喜びを共にしあう心を養ってくれたのですからね。コリン家にしてよく私を容れてくれなかったならば、私はいまよりももっと社会人として欠けたところの多い、野蛮な、反抗に満ちた心の人間になってしまったことでしょう。自暴自棄への道は一度ならず私の眼の前に見えたのです。孤り身であることほど人の侮りを受け易いものはありません。