Japanische Klassiker mit Furigana
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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
らくご・きょうそれつでん
落語・教祖列伝
Lesen Sie 落語・教祖列伝 (らくご・きょうそれつでん) von Sakaguchi Ango (坂口 安吾) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.807 Zeichen · 28 Bildschirme
「勝手にやれ」
「コレコレ。衣服をぬがんのか」
「そういうわけには、いかんもんだて」
「どうして、いかん」
「はずかしいからね」
「なにが、はずかしい」
「フンドシを忘れてきた」
「水褌をかしてやるからハダカになれ。衣服のままでは手が思うようにならんぞ」
「手はいらないもんだ」
「特別の芸をせんでもよい。手も足も用いて、存分にやれ」
「そういうわけにはいかないもんだて。あんた、歩くときハダカにならないだろう」
「歩くのは、衣服のままで不自由はない」
「それみろ」
「なんだ」
「オレは歩くのだからね。手をバタバタやると、魚がにげてしもう」
「水の上を歩けるか」
「水の下を歩くんだ」
カメはへそに手を当てる。キッと腹を押してみる。それから、よく、もむ。平息。腹をよくととのえる。充分に腹をととのえておいて、いよいよ長く息をすいこんで、腹の底から積み重ねていく。息と息の間に隙間がないように、一息ごとに、積み重ねてはギッシリとよくととのえる。腹が終って胃へくる。ここの積み方が特にむずかしい。一手、気を散じると、軽い空気になってしもう。一息ごとに存分に押しつけて重く堅く積み重ねていかなければならない。