Japanische Klassiker mit Furigana
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かつしかすなご
葛飾砂子
泉 鏡花
Lesen Sie 葛飾砂子 (かつしかすなご) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.677 Zeichen · 37 Bildschirme
「どういたしまして、誰方も御苦労様、御免なさいまし。」
「さようなら。」
「お休み。」
互に言葉を交したが、連の三人はそれなり分れた。
ちょっと彳んで見送るがごとくにする、お縫は縞物の不断着に帯をお太鼓にちゃんと結んで、白足袋を穿いているさえあるに、髪が夜会結。一体ちょん髷より夏冬の帽子に目を着けるほどの、土地柄に珍しい扮装であるから、新造の娘とは知っていても、称えるにお嬢様をもってする。
お縫は出窓の処に立っている弥吉には目もくれず、踵を返すと何か忙しらしく入ろうとしたが、格子も障子も突抜けに開ッ放し。思わず猶予って振返った。
「お帰んなさい。」
「おや、待乳屋さんの、」と唐突に驚く間もあらせず、
「菊枝さんはどうしました。」
「お帰んなすったんですか。」
いささか見当が違っている。
「病気揚句だしもうお帰んなさいって、へい、迎いに来たんで。」
「どうかなさいましたか。」と深切なものいいで、門口に立って尋ねるのである。
小僧は息をはずませて、
「一所に出懸けたんじゃあないの。」
「いいえ。」
柳行李
三
「へい、おかしいな、だって内にゃあ居ませんぜ。