Japanische Klassiker mit Furigana
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がもううじさと
蒲生氏郷
幸田 露伴
Lesen Sie 蒲生氏郷 (がもううじさと) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.772 Zeichen · 128 Bildschirme
とある。まんとは我儘である。氏郷政宗二人の様子を饗応掛りの者の眼から見たところを写して居るのである。そこで利家が見ると、政宗は肩衣でいる、それは可い、脇指をさして居る、それも可いが、其の脇指が朱鞘の大脇指も大脇指、長さが壱尺八九寸もあった。そんな長い脇指というものが有るもので無い。利家の眼は斯様な恐ろしく長い脇指を指している政宗の胸の中を優しく見やった。ここを我等から政宗の器量が小さいように看て取ってはならぬ。政宗は政宗で、寧ろ此処が政宗の好い処である。脇指は如何に長くても脅かしにはならぬ、まして一坐の者は皆血烟りの灌頂洗礼を受けている者達だ。だから其の恐ろしく長い大脇指は使うつもりで無くて何で有ろう。使うつもりである、ほんとに使うつもりであったのである。好んで此を使おうようは無いが、主人の挨拶、相手の出方、罷り間違ったら、おれはおれだ、の料簡がある。何十万石も捨てる、生命も捨てる、屈辱に生きることは嫌だ、遣りつけるまでだ、という所存があったのである。沸り立った魂は誰も斯様である。これが男児たる者の立派な根性で無くて何で有ろう。後に至っては政宗もずっと人が大きくなって、江戸の城中で徳川の旗本から一拳を食わせられたが、其時はもう「蟻、牡丹に上る、観を害せず」