Japanische Klassiker mit Furigana
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がもううじさと
蒲生氏郷
幸田 露伴
Lesen Sie 蒲生氏郷 (がもううじさと) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 65.772 Zeichen · 128 Bildschirme
其言の当否は兎に角、斯様いう場合斯様いう人の斯様いう言葉は少くも味方の勇気を振興する功はあるもので、たとえ無用にせよ所謂無用の用である。ヘタヘタと誰も彼も降参気分になって終ったのでは其後がいけない、其家の士気というものが萎靡して終う。藤五郎も其処を慮って斯様いうことを言ったものかも知れぬ、又或は真に秀吉の意に従うのが忌々しくて斯様云ったのかも知れぬ。政宗も藤五郎の勇気ある言を嬉しく聞いたろう。然し何等の答は発せぬ。片倉小十郎は黙然として居る。すると原田左馬介宗時という一老臣、これも伊達家の宗徒の士だが成実の言に反対した。伊達騒動の講釈や芝居で、むやみに甚い悪者にされて居る原田甲斐は、其の実兇悪な者では無い、どちらかと云えばカッとするような直情の男だったろうと思われるが、其の甲斐は即ち此の宗時の末だ。宗時も十分に勇武の士で、思慮もあれば身分もあった者だが、藤五郎の言を聞くと、イヤイヤ、其御言葉は一応御尤には存ずるが、関白も中々世の常ならぬ人、匹夫下郎より起って天下の旗頭となり、徳川殿の弓箭に長けたるだに、これに従い居らるるというものは、畢竟朝威を負うて事を執らるるが故でござる、今若しこれに従わずば、勝敗利害は姑らく擱き、上は朝庭に背くことになりて朝敵の汚命を蒙り、従って北条の如くに、あらゆる諸大名の箭の的