Japanische Klassiker mit Furigana
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うすこうばい
薄紅梅
泉 鏡花
Lesen Sie 薄紅梅 (うすこうばい) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.133 Zeichen · 122 Bildschirme
それにお連れがまるで知らない人ですから、それなり黙ってさ。それだって、様子を見ただけでも、お久しぶりとも、第一、お早う、とも言えた義理じゃありませんわ。」
「どうしたんでしょう、こんな朝……雪見とでもいうのかしら。」
「あなたもあんまりお嬢さんね。――吉原の事を随筆になすったじゃありませんか。」
「いやです、きまりの悪いこと。……親類に連れられて、浅草から燈籠を見に行っただけなんです、玉菊の、あの燈籠のいわれは可哀ですわね。」
「その燈籠は美しく可哀だし、あの落武者……極っていますよ、吉原がえりの落武者は、みじめにあわれだこと。あの情ない様子ったら。おや、立停りましたよ、また――それ、こっちを見ています。挨拶――およしなさい、連がありますから。どんなことを言出そうも知れません。糸七さん一人だって、あなたは仲が悪いんでしょう。おなじ雑誌に、その随筆の、あの人、悪口を記いたじゃありませんか。」
「よくご存じですこと。」
簪を挿込むと、きりりと一文字にひそめた眉を、隠すように、傘を取って、熟と、糸七とその連を視た。
二十一
「しかし、しかしだね、(雪見と志した処が、まだしも)……何とかいったっけ、そうだ(……まだしも、ふ憫だ。