Japanische Klassiker mit Furigana
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うすこうばい
薄紅梅
泉 鏡花
Lesen Sie 薄紅梅 (うすこうばい) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.133 Zeichen · 122 Bildschirme
「お可厭。」
「飛んでもない。」
「あら、ご挨拶。」
「飛んでもない。可厭なものかね。」
「お世辞のいいこと、熱燗も存じております。どうぞ――さあいらっしゃい。」
二十五
「人が見ては厭なんでしょう。お馴れなさらない場所ですから。――あいにく三組ばかり宴会があって、多勢お見えになっていますから。……ああと……こっちが可いわ。」
拙者生れてより、今この年配で、人見知りはしないというのに、さらさら三方をカーテンで囲って、
「覗いちゃ不可ません。」
何事だろうと、布目を覗く若い娘をたしなめて、内の障子より清純だというのに、卓子掛の上へ真新しいのをまた一枚敷いて、その上を撓った指で一のし伸して、
「お紅茶?」
「いや、酒です、燗を熱く。」
「分っていますわ。」
「それから、勿論食べます。」
「お無駄をなさらないでも。」
「食べますとも、空腹です。そこで、お任せ、という処だけれど、鳥を。」
「蒸焼にしましょう、よく、火を通して。」
それまで御存じか、感謝を表して、一礼すると、もう居なくなる。
すっと入交ったのが、瞳の大きい、色の白い、年の若い、あれは何と云うのか、引緊ったスカートで、肩が膨りと胴が細って、腰の肉置、しかも、その豊なのがりんりんとしている。