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Japanische Klassiker mit Furigana

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うすこうばい

薄紅梅

泉 鏡花

Lesen Sie 薄紅梅 (うすこうばい) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 61.133 Zeichen · 122 Bildschirme

Aozora Bunko

「学海施一雪紅楼夢――や不可え。あの髯が白い頸脚へ触るようだ。女教員渚の方は閑話休題として、前刻入って行った氷月の小座敷に天狗の面でも掛っていやしないか、悪く捻って払子なぞが。大変だ、胸がどきどきして来たぞ。」

弦光はわざとらしく胸をわななかせたと思うと、その胸を反らし、畳後へ両の手をどさんと支いた。

「安心するがいい。誰が紅楼夢だときめたよ、一人で慌てているんじゃないか。一雪の習ってるのは水滸伝だとさ、白文でね。」

「何、水滸伝。はてな、妙齢の姿色、忽然として剣侠下地だ、うっかりしちゃいられない。」

と面を正しく、口元を緊めて坐り直し、

「寝ているうちに、匕首が飛んで首を攫うんだ、恐るべし……どころでない、魂魄をひょいと掴んで、血の道の薬に持って行く。それも、もう他事ではない、既に今朝の雪の朝茶の子に、肝まで抜かれて、ぐったりとしているんだ。聞けば聞得で、なお有難い。その様子じゃ――調ったとして婚礼の時は、薙刀の先払い、新夫人は錦の帯に守刀というんだね。夢にでも見たいよ、そんなのを。……

……といううちにも、糸的、糸的はひとりで目の覚めた顔をして澄ましているが、内で話した、外で逢ったという気振も見せない癖に、よく、そんな、……お京さんいい名だなあ、その娘の駿河台の研学の科目なぞを知っているね。