Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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しちひゃくごじゅっく

虚子五句集(下)〔全2冊〕

高浜 虚子

Lesen Sie 虚子五句集(下)〔全2冊〕 (しちひゃくごじゅっく) von 高浜 虚子 (たかはまきょし) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 37.288 Zeichen · 78 Bildschirme

Aozora Bunko

急流になか/\に生ふ水草かな

二月十七日 稽古会。小諸草廬。

春めきし人の起居に冴え返る

二月二十三日 土筆会。鎌倉草庵。

雛あられ染める染粉は町で買ひ

美しきぬるき炬燵や雛の間

三月三日 桃花会。四軒長屋、上野居。小諸山廬。

残雪の這ひをる畑のしりへかな

草餅の重の風呂敷紺木綿

三月十三日 迷子、孔甫、泰、章子と共に。小諸山廬。

金堂の扉を叩く木の芽風

三月十四日 昨日の人に立子を加ふ。小諸山廬。

耕すにつけ読むにつけ唯独り

畑打つて壺か玉かに打ち当てん

畑打つて飛鳥文化のあとゝかや

耕しの我のみ頼む瘠地かな

耕の彼を見たりし早あらず

うるほへる天神地祇や春の雨

三月二十八日 紅花、皐雨、蕪城来る。小諸山廬。

初蝶来何色と問ふ黄と答ふ

陽炎の中に二間の我が庵

三月二十九日 高浪、尭由来る。小諸山廬。

里の子と打交りつゝ草を摘む

物種をくれて腰かけ話し込み

三月三十日 昨日の人に泰を加ふ。小諸山廬。

朧とは行きかふ人の顔白く

人と蝶美しく又はかなけれ

蝶飛びて其あとに曳く老の杖

四月七日 長野ホトトギス会。小諸山廬。

洗ひたる花烏賊墨をすこし吐き

俎にすべりとゞまる桜烏賊

四月十八日 十五日より新潟医科大学田坂内科病室に在り。