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Japanische Klassiker mit Furigana

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じゃせいのいん 

蛇性の婬 

田中 貢太郎

Lesen Sie 蛇性の婬 (じゃせいのいん) von 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 26.880 Zeichen · 54 Bildschirme

Aozora Bunko

李幕事は朝になるのを待ちかねて、許宣の置いて往った金を持って臨安府へ往った。府では韓大尹が李幕事の出訴を聞いて、銀を一見したところで、確に盗まれた銀錠であるから、時を移さず捕卒をやって許宣を捉えさし、それを庁前に引据えて詮議をした。

「李幕事の訴えによって、その方が邵大尉の庫の中の金を偸んだ盗賊と定まった、後の四十九錠の金はどこへ隠した、包まずに白状するが宜かろう」

捕卒がふみこんで来た時から、もう気が顛倒して物の判別を失くしていた許宣は、邵大尉庫中の盗賊と云われて、はじめて己に重大な嫌疑がかかっていることを悟った。

「私は、決して、人の物を盗むような者ではありません、それは人違いです」

許宣は一生懸命になって弁解をした。

「いつわるな、その方が邵大尉の庫の中の金を偸んだと云うことは、その方が姐に預けた、五十両の金が証拠だ、あの金はどこにあったのじゃ」

「あの金は、荐橋双茶坊巷の秀王墻対面に住んでおります、白と云う女からもらいました」

許宣はそこで白娘子と近づきになったことから、結婚の約束をするようになったいきさつを精しく話した。その許宣の詞には詐りがないようであるから、韓大尹は捕卒をやって白娘子を捉えさした。