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Japanische Klassiker mit Furigana

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われはうたえども やぶれかぶれ

蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ

室生 犀星

Lesen Sie 蜜のあわれ・われはうたえども やぶれかぶれ (われはうたえども やぶれかぶれ) von 室生 犀星 (むろうさいせい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 45.726 Zeichen · 90 Bildschirme

Aozora Bunko

ここの看護婦さん達はどの人も機嫌が好く、その上優しかったと言えば私がむら気でそう言うのだろうと思う人もあろうが、毎日のことではこうはしんせつにしていられないものだ。彼女達の一人はいった。毎日痛い思いをさせてわるいわね。若しお痛いようだったらそう仰言ってください、足の指先にぴりぴりとしてくるようでございましたら、そう言ってくださいといって注射をすませて出て行った。そして別の血圧をはかりに来た一人はおしっこはどういうあんばいですか、やはり先生の仰言るように洗滌管をとおして見たら、後はおらくじゃございませんかと言った。その話はずっと先に出ていたが、私は洗滌管をとおされることを嫌い、その治療をああ言い、こう言っては引延ばしていたが、現実にはどうしても管はとおさなければ排尿の苦痛が永びくことを知り覚悟はしていた。併し洗滌管をとおされることに様々な条件があっていやであった。事態はもはや私にも、どうにもならないところに急迫していたのだ。

この朝、私は仰向きにならされ洗滌の用意がはじまり、消毒薬その他のチカチカ光るステンレスの台ぐるまが引き込まれたが、私は思いついて医師や看護婦の顔を見ないことが礼儀にかなうと思って、奥テル子に目かくしの被いをして貰った。