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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちまんだらしちょうぶし

血曼陀羅紙帳武士

国枝 史郎

Lesen Sie 血曼陀羅紙帳武士 (ちまんだらしちょうぶし) von 国枝 史郎 (くにえだしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.970 Zeichen · 176 Bildschirme

Aozora Bunko

「これお浦、どうしたものだ。どこまで行けばよいのだ。蛇の生殺しは怪しからんぞ。これいいかげんで……」

渋江典膳であった。五郎蔵の賭場で、百二十五両の金を強請り、場外へ出ると、賭場で、五郎蔵の側にいたお浦という女が、追っかけて来て、親分の吩咐けで、一献献じたいといった。こいつ何か奸策あってのことだろうと、典膳は、最初は相手にしなかったが、田舎に珍しいお浦の美貌と、手に入った籠絡の手管とに誘惑かされ、つい府中の料理屋へ上がった。酒を飲まされた。酔った。酔ったほどに、下根の典膳は、「お浦、俺の云うことを諾け」と云い出した。

お浦はお浦で、五郎蔵から、

「あんな三下に、大金を強請られたは心外、さりとて、乾児を使って取り返すも大人気ない。お浦、お前の腕で取り返しな。取り返したら、金はお前にくれてやる」と云われ、その気になり、出かけて来た身だったので、「ここではあんまり内密の話も出来ないから……ともかくも外へ出て」と、連れ出して来たのであった。

「どこへ行くのだお浦、ひどく寂しい方へ連れて行くではないか……」

と、典膳は、お浦の肩へ手をかけようとした。

お浦は、それをいなしたが、