Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おやこのあいのかんせい

親子の愛の完成

羽仁 もと子

Lesen Sie 親子の愛の完成 (おやこのあいのかんせい) von 羽仁 もと子 (はにもとこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.921 Zeichen · 12 Bildschirme

Aozora Bunko

家長がまずその老親にかしずき、その妻がこれにならい、その子はまたその父母にしたがい、またしぜんに老人を尊敬して、一家は一団になるからです。

今日の親子はどうでしょうか。親はむかしとおなじように骨折って子供をやしない育てておりますけれど、その骨を折る状態がだいぶ以前とちがっています。いまの母親は手織布子を自分の子に着せてはおりません。父親の搗いた米を食べて、子供が成長するのではありません。きものは呉服屋にあり、米も味噌も醤油もみな店から配ってきます。その米塩の資はもとより親の額の汗から出ているのですけれど、それはみな父親の職業を通してされることで、直接に親のつくった米味噌にやしなわれるのでなく、その織ったきものに寒さ暑さをふせぐのではありません。むかしの父母は直接に子供の衣食をつくり、いまの父母はそれを間接にしています。世の中の事情がちがって、むかしよりも生活が面倒になっただけそれだけ、子供をやしなうのにもかえって多くの力がいるにもかかわらず、親が子供の目の前で機を織ったり米を搗いたりして、それがすぐと自分たちをやしなっているのと、間接に供給されるのとでは、情味においてはだいぶちがってくるのです。