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Japanische Klassiker mit Furigana

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おやどりことり

親鳥子鳥

佐々木 邦

Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme

Aozora Bunko

それを競争で自分のところへ掻き込むのだから、キャッキャッという大騒ぎだ。勢い、強いもの勝ちになる。お祖父さんが手加減をしたと見えて、

「狡いわ狡いわ。浩二と千代子のところへばかり撒くんですもの」

と郁子から苦情が出た。芳夫さんは野球の心得があるから、滑り込みを利用して他の領分を侵す。

「鬼はあ外! 福はあ内!」

とお祖父さんが一段と高く叫んで撒き終った時、

「失礼失礼。これは失礼」

と芳夫さんの慌て声が聞えた。見ると、芳夫さんのチョッキのボタンが絹子さんの髪に引っかかって、二人とも困っていた。起きれば釣れて絹子さんが痛いから、後生大切に四つん這いになったまま、

「叔母さん、叔母さん」

と助けを求めた。

「まあまあ」

とお母さんは取り外すのに多少手間がかかった。髪と網が絡みついていたのである。

「真正に飛んだ失礼を致しました。お痛かったでしょう?」

と芳夫さんは重ねてあやまった。

「いいえ」

と会釈して、絹子さんは真赤になっていたが、

「あらまあ! 折角拾ったのを皆拾われてしまいましたわ」

と気がついた。

「僕のもない」

と芳夫さんも驚いた。

「チョコレートが四十一、キャラメルが五十三、豆がこんなに沢山」