Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おやどりことり

親鳥子鳥

佐々木 邦

Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme

Aozora Bunko

「サンドウイッチには野菜のもあるぜ」

と僕は諢ってやった。

「野菜のもあるけれど、サンドウイッチといえば大抵肉に定っていますわ。そんなこと常識でも分っているじゃありませんか? ねえ、お父さん?」

と郁子はお父さんの加勢を求めた。近頃覚えたと見えて、能く常識という言葉を利用する。

「然うさ。サンドウイッチといえば元来肉に定ったものさ。源太郎、お前はサンドウイッチの発明者を知っているかい?」

とお父さんは何処までもサンドウイッチを問題にして、

「高等学校の入学試験に出るかも知れないから教えてやろう。郁子も敏子も聴いていなさい」

「茶羅っぽこじゃ駄目ですよ」

とお母さんはソロソロ警戒した。

「茶羅っぽこなものか。歴史上の事実だ。昔英国はジョージ三世の御代にサンドウイッチ伯爵という貴族があって、毎日博奕ばかり打っていた。三度の食事よりも賭けごとが好きという道楽もので、御飯時になっても動かばこそ、パンに肉を※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)んだのを取り寄せて、これを喰べながら勝負を続けていた。間もなく仲間のものも真似をし始めて、サンドウイッチ式は簡便で宜いと言っている中に、肉を※(「插」