Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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おやどりことり

親鳥子鳥

佐々木 邦

Lesen Sie 親鳥子鳥 (おやどりことり) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 88.828 Zeichen · 181 Bildschirme

Aozora Bunko

受験準備

三猿亭の猿は矢張り三匹共丈夫でいてくれなければ困る。

受験準備

「何うだい?」

「駄目だよ」

と丈けで、昨今は同級生間に意味が通じる。これをJOAKのアナウンサーのように、円く言えば、

「此方は片山文一であります。如何でございますか? 高等学校入学試験準備は捗りましたか?」

「此方は大内源太郎であります。高等学校入学試験準備は未だ一向目鼻がつきません」

となる。同じ教室に机を並べる三十余個の西瓜頭は入学試験以外に屈託がない。

大内源太郎は斯く申す僕で、片山文一は隣家の長男だ。お互は小学時代から同級生だから、真に打ち解けた間柄である。以前は文ちゃん源ちゃんと呼んだものだが、中学校へ入学すると同時に、片山君大内君と称することにした。ついこの間のように思うけれど、もう四年たっている。その折合格の発表を見て家へ帰る途すがら、

「好かったね、文ちゃん」

と僕は同慶の意を述べた。

「好かった。僕達はもう中学生だ」

「無論さ」

「今までとは違うんだから大に自重する必要がある」

と文ちゃんは益※(二の字点、1-2-22)得意だった。

「先生も然う言ったよ。入ったと思って油断しちゃ駄目だって」