Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちゅうもんちょう

註文帳

泉 鏡花

Lesen Sie 註文帳 (ちゅうもんちょう) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 33.770 Zeichen · 67 Bildschirme

Aozora Bunko

」

「やれやれ御苦労千万。」

「それから戸外へ出ると雪はもう留んでいた、寮の前へ行くとひっそりかんよ。人騒せなと、思ったけれど、あやまる分と、声をかけて、戸を叩いたけれど返事がねえ。

いよいよ変だと思うから大声で喚いてドンドンやったが、成るほど夢か。叩くと音がしねえ、思うように声が出ねえ。我ながら向う河岸の渡船を呼んでるようだから、構わず開けて入ろうとしたが掛金がっちりだ。

どこか開く処があるめえかと、ぐるぐる寮の周囲を廻る内に、湯殿の窓へあかりがさすわ。

はて変だわえ、今時分と、そこへ行って覗いた時、お若さんが寝乱れ姿で薬鑵を提げて出て来たあ。とまず安心をして凄いように美しい顔を見ると、目を泣腫らしています、ね。どうしたかと思う内に、鹿の子の見覚えある扱一ツ、背後へ縮緬の羽織を引振って脱いでな、褄を取って流へ出て、その薬鑵の湯を打ちまけると、むっとこう霧のように湯気が立ったい、小棚から石鹸を出して手拭を突込んで、うつむけになって顔を洗うのだ。ぐらぐらとお前その時から島田の根がぬけていたろうじゃねえか。

それですっぱりと顔を拭いてよ、そこでまた一安心をさせながら、何と、それから丸々ッちい両肌を脱いだんだ、それだけでも悚とするのに、考えて見りゃちっと変だけれど、胸の処に剃刀が、それがお前、