Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しごとしてのにほんご

詩語としての日本語

折口 信夫

Lesen Sie 詩語としての日本語 (しごとしてのにほんご) von 折口 信夫 (おりくちしのぶ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.401 Zeichen · 27 Bildschirme

Aozora Bunko

銘酊船

さてわれらこの日より星を注ぎて乳汁色の

海原の詩に浴しつゝ緑なす瑠璃を啖ひ行けば

こゝ吃水線は恍惚として蒼ぐもり

折から水死人のたゞ一人想ひに沈み降り行く

見よその蒼色忽然として色を染め

金紅色の日の下にわれを忘れし揺蕩は

酒精よりもなほ強く汝が立琴も歌ひえぬ

愛執の苦き赤痣を醸すなり

アルチュル・ランボオ

小林秀雄

この援用文は、幸福な美しい引例として、短い私の論文の最初にかかげるのである。この幸福な引証すら、不幸な一面を以て触れて来るということは、自余の数千百篇の泰西詩が、われわれにこういう風にしか受け取られていないのだということを示す、最もふさわしい証拠になってくれている。象徴派の詩篇の、国語に訳出せられたものは、実に夥しい数である。だが凡、こんな風にわれわれの理会力を逆立て、穿り考えて見ても結局、到底わからない、と溜息を吐かせるに過ぎない。こう言う経験を正直に告白したい人は、ずいぶん多いのではないかと思うのである。

小林秀雄さんの翻訳技術がこれ程発揮せられていながら、それでいて、原詩の、幻想と現実とが並行し、語の翳と暈との相かさなり靡きあう趣きが、言下に心深く沁み入って行くと言うわけにはいかない。