Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうほうちゅうけいきょく
諜報中継局
海野 十三
Lesen Sie 諜報中継局 (ちょうほうちゅうけいきょく) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 19.537 Zeichen · 40 Bildschirme
だから本当はこの近所も遺族だらけなわけさ」
「ふうん。でも、ちゃんと手紙が来るといっていたぜ」
「それは、日附なしの手紙を死ぬ前にうんと書かして置いて、それを順番に送ってくるんだよ。インキの古さ加減を見れば、ちゃんと分るよ」
「だってお前、政府の発表によると、太平洋でこれこれの空母が沈没した。しかし艦長以下士官が百何十名、水兵が千何百名救助されたって、いつでもそういう具合に艦は沈んでも人命は殆んど救助されているんだぜ」
「うちの人がいったよ。あれはインチキなんだって。皆とくの昔に藻屑になったり煙になったり雨になったりしているってさ。つまりそういう具合に生きているとか救われたとかいって置かないと、そんな危険な商売は御免だといって後から来る兵隊がいなくなる。だから救われたの何のとごま化し連発なんだって。うちの人はちゃんと戦場を見て来ているんだから、これくらい確かなことはないわけよ」
「ふうん。するとわが国には幽霊軍隊がうんといるんだな」
「そうなんだよ。それを知らさないでいる政府は、山賊の大将みたいに惨酷だよ」
「お前の亭主も、この先どうなるか分らないなあ」
「うちの人は大丈夫だよ。