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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぶたきちとヒョロこ

豚吉とヒョロ子

三鳥山人

Lesen Sie 豚吉とヒョロ子 (ぶたきちとヒョロこ) von 三鳥山人 (みどりさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.498 Zeichen · 111 Bildschirme

Aozora Bunko

と云いました。

豚吉はこう云われて河の方を見ましたが、成る程、河の水はザアザアと浅そうに見えて流れております。けれどもやっぱり何だか恐ろしそうですから、又元気を出して婆さんに云いました。

「いけない。いくらお役人に頼まれていても、一人の人間から二人前のお金を取っていいことはあるまい。何でも一銭でこの橋を渡らせろ」

「いけない。そんなことを云うなら、もう百円出してもこの橋は渡らせない。喧嘩するならお出で。私が相手になってやる」

「何を、この糞婆ア」

と云ううちに、豚吉は真赤に怒って、イキナリお婆さんに掴みかかって行きました。

豚吉は、何をこの梅干婆と、馬鹿にしてつかみかかって行きました。ところがその強いこと、橋番のお婆さんはイキナリ豚吉を捕まえますと、手鞠のように河の中へ投げ込んでしまいました。

これを見ていたヒョロ子は驚きました。

「あれ、あぶない」

と云ううちに、自分も河の中へ飛び込んで、

「助けてくれ助けてくれ」

と叫びながら流れてゆく豚吉のあとから、長い足でザブザブと河の水を蹴立てて追っかけましたが、間もなく豚吉を捕まえまして、片手に提げて河を渡ると、今度は橋の向う側に上って来ました。