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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぶたきちとヒョロこ

豚吉とヒョロ子

三鳥山人

Lesen Sie 豚吉とヒョロ子 (ぶたきちとヒョロこ) von 三鳥山人 (みどりさんじん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.498 Zeichen · 111 Bildschirme

Aozora Bunko

「おれあもうあるけない」

と豚吉は泣きそうな声で云いました。

「まあ、あなたは何て弱い方でしょう。私がおぶってあげましょうか。あたしはこんなに瘠せてても、力はトテモ強いんですよ」

「馬鹿なことを云うもんじゃない。おれは人の三倍も四倍も重たいんだぞ。そんなことをして、大切なお前が二つに折れでもしたら大変じゃないか」

「いいえ、大丈夫ですよ。私は人の五倍も六倍も力があるのですから」

「いけないいけない。そんなことをしたらなお人に笑われる。それより休んだ方がいい。ああ、くたびれた」

「でも、あとから村の人が追っかけて来ますよ」

「虎が追っかけて来たって、おれはもう動くことが出来ない。休もう休もう」

と云ううちに、そこの草の上にドタンと尻もちをつきました。

ヒョロ子は困ってしまって、立ったまま四方を見まわしますと、ずっと遠方から馬車が一台来るのが見えました。ヒョロ子は喜ぶまいことか、大声をあげて、

「馬車屋サーン。早く来て頂戴よ――」

とハンケチを振りました。

「何、馬車が来た」

と豚吉も立ち上りましたが、背が低いので見えません。

「何だ、草ばかりで見えやしない」

「そんなことがあるもんですか。