Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まけないしょうねん

負けない少年

吉田 甲子太郎

Lesen Sie 負けない少年 (まけないしょうねん) von 吉田 甲子太郎 (よしだきねたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.019 Zeichen · 14 Bildschirme

Aozora Bunko

彼は自分の力で自分の権利を守ろうと決心したのです。しかし、皆は子供のくせにと思って、キーシュの生意気なのにあきれかえりました。そこで、これからおとなの寄合に出て、生意気な口をきくとなぐるぞとおどかしつけて、彼を坐らせようとしました。

ところが彼はおどりあがって、皆が頼みに来るまでは、もう二度と寄合へ出て口なんかきいてやらないぞ、と負けずにどなり返しました。その上、これから僕は僕だけで狩をする、僕の殺して来た獣の肉はえこひいきなしに皆に分けてもらいたい、村の弱い人たちに、弱いからというので、ひどい分け方をするようなことをしてもらいたくない、といばりちらしました。それから小さな肩をそびやかして、その寄合のある雪小屋から出てゆきました。

おとなたちはうしろからからかったり、馬鹿にしたわらい声を投げつけたりしましたが、キーシュはかたく口を結んで、しっかり真正面を向いてふりむきもしませんでした。

二

翌日彼は、どこへゆくのか、氷と陸地がつながり合う海の縁を歩いてゆきました。彼に出会った人は、彼が弓と骨の矢尻をつけた沢山の矢を持ち、お父さんが狩に使っていた大きな鎗を、小さな背中に背負っているのに気がつきました。