Japanische Klassiker mit Furigana
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まけないしょうねん
負けない少年
吉田 甲子太郎
Lesen Sie 負けない少年 (まけないしょうねん) von 吉田 甲子太郎 (よしだきねたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 7.019 Zeichen · 14 Bildschirme
彼の狩はたいてい三四日がかりでしたが、一週間くらい氷原へ出ていったきりのことも、めずらしくはありませんでした。
狩に出る時には、彼はいつも人をつれてゆくことを断りました。それを皆はまた不思議に思うのでした。
そのうちに、あれは魔法だといううわさが村にひろがりました。
ある人はこんなふうにいいはるのです。
「あの子は悪魔どもの助けで狩をしているのだ。それで狩がうまくいくんだ。悪魔どもといっしょでなくて、ああ都合よくいくわけがあるものか」
するとこう答える人もありました。
「悪魔ではなくて、いい幽霊が手伝っているのかも知れないぞ。あの子のお父さんは立派な狩人だった。だから親爺の幽霊が、自分の子供を立派な我慢づよい利口な人間にしようと思って、手伝いに出て来るのかも知れないからなア」
四
それは兎に角、キーシュの狩はその後も成功つづきです。意気地のない村人たちは、彼が取った肉を運ぶのに忙しいという有様でした。彼は、彼のお父さんがそうだったように、自分の取って来た肉を皆に分けるのに、至極公平で、一番力のないお婆さんや、年をとったお爺さんがきちんとした分けまえを受けとるようによく気をつけ、自分では、いるだけよりも余計な肉を決して取っておこうとしませんでした。