Japanische Klassiker mit Furigana
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まけないおとこ
負けない男
佐々木 邦
Lesen Sie 負けない男 (まけないおとこ) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.799 Zeichen · 202 Bildschirme
「私、あの方が『お控えなさい』ってお憤りになった時、何うなることかと存じましたわ」
「あなたは聞いていらしったんですか?」
「はあ。あすこまで承わりました。けれども私、見つけられてしまいましたの」
「鳧に?」
「えゝ」
「いけませんね」
「済みません」
「早速やりましたね」
「あら、本当よ」
「ハッハヽヽ」
「心配で仕様がなかったものですから」
「鳧の奴、道理で変なことを言いましたよ」
「何て?」
「綺麗なお客さんが見えているようだからって」
「まあ!」
「気の強い筈ですって」
「私、何うしましょう?」
と道子さんは益※(二の字点、1-2-22)責任を感じた。
「宜いですよ。披露式に招待してやりますから、後で分ります」
「そんなことを仰有っていて、あなた本当に大丈夫?」
「鳧も案外話の分った男ですよ。上機嫌で帰って行きました」
「それなら宜いんですけれど、私、ひょっとして……」
「明日あたり首になるかも知れないと思うんですか?」
「えゝ」
「僕も初めはその覚悟でしたが、譲歩してやったんです」
「何を?」
「社長は大馬鹿ということを取消しました」
「本当?」
「えゝ。口惜しかったけれど、仕方ありません。