Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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まけないおとこ

負けない男

佐々木 邦

Lesen Sie 負けない男 (まけないおとこ) von 佐々木 邦 (ささきくに) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 98.799 Zeichen · 202 Bildschirme

Aozora Bunko

「家からやかましく言って来るものだから、いっそのことゝ思って、今日定めたのさ。悉皆引き払って行く」

「これは驚いた」

「何故?」

「秋に出て来た時、何うする」

「その時は又その時のことさ。それまでには何うにかなるだろうさ」

「就職の方がかい」

「うむ」

「君は成績が好いんだから、我儘さえ言わなければ屹度あるよ」

「さあ」

「あることは確かだけれど、果して勤まるか何うかが疑問だ」

「何故?」

「ハッハヽヽヽ」

「我儘だからかい?」

「まあ、その辺だろうね」

と奥田君は又笑った。

「兄さんの方が余っ程我儘よ」

と道子さんが加勢に出た。

「賛成々々」

と堀尾君は大喜びだった。

「兎に角、急に淋しくなるね」

「僕もさ」

「仕方がない。用のないのにグズ/\しているのは退屈なものだよ。僕も早く帰りたいんだが、此奴の方がナカ/\休暇にならない」

「十五日頃だってね?」

「うむ?」

「寄らないか?」

「駄目だよ。今度は大急ぎだ」

「しかし一日や二日は何うにでも都合がつくだろう?」

「いや、親ってものは何処のも同じだ。些っとも聞き分けがない」

「何とか言って、他にも急ぐ理由があるんだろう?」

「兄さん、大変な汗よ」