Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

まずしきしんと

貧しき信徒

八木 重吉

Lesen Sie 貧しき信徒 (まずしきしんと) von 八木 重吉 (やぎじゅうきち) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 4.888 Zeichen · 11 Bildschirme

Aozora Bunko

母の瞳

お月見

花がふってくると思う

涙

秋

光

母をおもう

風が鳴る

こどもが病む

ひびいてゆこう

美しくすてる

母の瞳

ゆうぐれ

瞳をひらけば

ふるさとの母うえもまた

とおくみひとみをひらきたまいて

かわゆきものよといいたもうここちするなり

お月見

月に照らされると

月のひかりに

こころがうたれて

芋の洗ったのや

すすきや豆腐をならべたくなる

お月見だお月見だとさわぎたくなる

花がふってくると思う

花がふってくると思う

花がふってくるとおもう

この てのひらにうけとろうとおもう

涙

つまらないから

あかるい陽のなかにたってなみだを

ながしていた

秋

こころがたかぶってくる

わたしが花のそばへいって咲けといえば

花がひらくとおもわれてくる

光

ひかりとあそびたい

わらったり

哭いたり

つきとばしあったりしてあそびたい

母をおもう

けしきが

あかるくなってきた

母をつれて

てくてくあるきたくなった

母はきっと

重吉よ重吉よといくどでもはなしかけるだろう

風が鳴る

とうもろこしに風が鳴る

死ねよと 鳴る

死ねよとなる

死んでゆこうとおもう

こどもが病む

こどもが せきをする

このせきを癒そうとおもうだけになる

じぶんの顔が

巨きな顔になったような気がして

こどもの上に掩いかぶさろうとする

ひびいてゆこう

おおぞらを

びんびんと ひびいてゆこう

美しくすてる