Japanische Klassiker mit Furigana
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あかいふね
赤い船
小川 未明
Lesen Sie 赤い船 (あかいふね) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 3.671 Zeichen · 8 Bildschirme
二
で、露子は、そんな国へいってみたいものだ。どんなに開けている美しい国であろうか。どんなに美しい人のいるところであろうか。そしてその国にいくと、いたるところでいい音楽が聞かれるのだと思いました。それで露子は大きくなったら、できるものなら、外国へいって音楽を習ってきたいと思いました。露子の家は貧しかったものですから、いろいろ子細あって、露子が十一のとき、村を出て、東京のある家へまいることになりました。
二
その家はりっぱな家で、オルガンのほかにピアノや蓄音機などがありました。露子は、なにを見ても、まだ名まえすら知らない珍しいものばかりでありました。そしてそのピアノの音を聞いたり、蓄音機に入っている西洋の歌の節など聞きましたとき、これらのものも海を越えて、遠い遠いあちらの国からきたのだろうかと考えたのであります。昔、村の小学校時代にオルガンを見て、懐かしく思ったように、やはり懐かしい、遠い、感じがしたのであります。
その家には、ちょうど露子の姉さんに当たるくらいのお方がありまして、よく露子をあわれみ、かわいがられましたから、露子は真の姉さんとも思って、つねにお姉さま、お姉さまといって懐きました。