Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
あかいらくだ
赤い駱駝
梅崎 春生
Lesen Sie 赤い駱駝 (あかいらくだ) von 梅崎 春生 (うめざきはるお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 11.820 Zeichen · 24 Bildschirme
おれだってそうだ。あんなに団結ということが必要な軍隊で、この現象は何だったのだろう。そしてその中で、二見少尉のような男がどんな位置におかれるか、言わないでも判るだろうな。
二見の運動神経のなさについて、おれはさっきも言ったが、海軍には海軍体操というのがあるんだ。ちょっと複雑な体操だが、それでもそんなむつかしいもんじゃない。慣れりゃ誰にだってできるんだ。この体操を二見は最後までできなかったのだ。あいつに出来るのは「遊動振」ぐらいなもので、「遊動振手ヲ前ヨリ廻シ横デ止メ体ノ前屈身四回宛」などかけられると、どうしていいのか判らないのだ。いや、判っていても、身体がうまく動いてくれない風なのだ。士官ともなれば時には台上にたって、号令をかけて体操やらねばならんのだが、この部隊でも、あいつはこれだけはとうとうやらずに頑張り通した。ちゃんと自分で知っていたんだ。意地のわるい特務士官らが、二見を台上に立たせようと強要したりはしたけれども。
この部隊は海岸にあった、内地は内地だったが、沖縄が陥ちてからは、グラマンなどが毎日のようにやってくるので、崖の腹にいくつも洞窟をうがって、その中で将兵とも生活していた訳だ。