Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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あかつちへくるこどもたち

赤土へくる子供たち

小川 未明

Lesen Sie 赤土へくる子供たち (あかつちへくるこどもたち) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 16.075 Zeichen · 33 Bildschirme

Aozora Bunko

四

「いや、きいた話さ。おじさんが見たのは、ある村で、馬が出征するので、駅にりっぱなアーチが立ち、小学生が、手に、手に、はたをふりながら、見送りにいくのだった。どこも、非常時で、緊張しているぞ。」

四

原っぱのはしの方に、小さな森がありました。いろいろの木がしげっていて、風が吹くと、葉がきらきらと波のように、かがやきました。ひるすこしすぎる時分、「カチ、カチ。」という拍子木の音が、その方からきこえました。紙芝居のおじさんが、子供たちを呼んでいるのです。原っぱで、ボールをなげているもの、とんぼを追いかけているものが、一人、二人と、その方へかけていって、森の中へ集まりました。

森の中には、小さなお稲荷さまのほこらがたっています。そのほこらのとりいの前は、あちらの町へつづく、ひろい道になっていました。おじさんは、とりいのところへ自転車をおいて、みんなのくるのをまっていました。光ちゃんととみ子さんは、石のさくによりかかっていました。信一も、勇二も、ほかの子供たちの中へまじって、ぼんやりと立っていました。

ちょうど、そこは、すずしい日かげになっていて、頭の上では、せみがジイジイとないています。