Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
せきがいせんおとこ
赤外線男
海野 十三
Lesen Sie 赤外線男 (せきがいせんおとこ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 38.889 Zeichen · 78 Bildschirme
ところがもしこの廊下に人が通って赤外線を遮ると、どうなるかというのに、赤外線は人体で遮られ、光電管には今まで流れていた電気がハタと止るから、従ってピストルの引金を動かないように圧えていた力がぬけ、即座にズドンとピストルが発射され、その人間を斃す……という中々面白い方法だ。赤外線だから、その被害者の眼に見えなかったので、仕方がない。
満洲の重要な橋梁の東橋脚から西橋脚の方へ向け、この赤外線を通し、西の方に光電管をとりつけ、光電管から出る電気で電鈴の鳴る仕掛けを圧えておく。若し匪賊が出て、この橋脚に近づき、赤外線を遮ると、直ちに光電管の電気が停るから、電鈴を圧えていた力は抜け、電鈴はけたたましく匪賊襲来を鳴り告げる。これも赤外線が見えないところを利用したものである。
深山理学士の研究問題は、この不可視光線と呼ばれる赤外線が人間にも見える装置を作ることにあった。彼は、これを近頃流行のテレヴィジョンに組合わすことに眼をつけた。
テレヴィジョンは、実験室に居て、その映写幕の上へ、例えば銀座街頭に唯今現に通行している人の顔を見ることが出来るという器械だ。これが室内の様子を見るとなると、写真撮影場で使うような眩しい電灯を点じ、マネキン嬢の顔を強照明することによって、実験室でその顔を見ることが出来る。