Japanische Klassiker mit Furigana
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せきがいせんおとこ
赤外線男
海野 十三
Lesen Sie 赤外線男 (せきがいせんおとこ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 38.889 Zeichen · 78 Bildschirme
これが女性というものなんだろうか。深山理学士は早くもこのピンク色の物体が発散するものに当惑を感じた。
「ダリアという名前だが」と学士は訊ねた。
「失礼ながら君は混血児なのかい」
「まあ、いやな先生!」彼女は仰山に臂を曲げ腰をゆがめてカラカラと笑った。「これでも日本人としては、純種ですわヨ」
「純種か! イヤ僕は、君があまりにデカイもので、もしやと思ったんだよ」
「先生は、小さくて可愛いいんですのネ」彼女は肥った露な二の腕を並行にあげて、取って喰うような恰好をしてみせた。
そんなことから、先生の深山理学士と生徒の白丘ダリアとは、何でもずかずかと云い合う間柄になった。しかしこの少女が、まだ十八歳であるとは、学士の容易に信じかねるところであった。
赤外線研究室は、この先生と生徒とによって、昼といわず夜といわず、乱雑にひっかきまわされた。精密な部分品が、さまざまの実験を経て一つ又一つと組立てられていった。二人の熱心さは大変なものだった。入口の扉にはいつものように鍵がかかっていた。食事を搬んでくるときと、白丘ダリアが夜更けて自分の住居へ帰るときの外は、滅多に開かれはしなかった。