Japanische Klassiker mit Furigana
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ちょうじんひげのはかせ
超人鬚野博士
夢野 久作
Lesen Sie 超人鬚野博士 (ちょうじんひげのはかせ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.054 Zeichen · 117 Bildschirme
毎日毎日この通りのボロ一貫で、途に落ちたものを拾って喰ってるんだ。苟も君のためや、親子兄弟、妻子朋友のためになる事ならば無代償で働くのが日本国民だ。伯爵が何だ。正三位が何だ。そんな乾からびた木乃伊みたいな了簡だから、伜が云う事を聴かないで家を飛出すのだぞ」
女将の凄腕
多分顔負けしたんだろう、伯爵閣下は、よろよろとよろめいて背後の椅子にドシンと尻餅を突いた。病み犬が逃げ吠えするように、モノスゴイ眼で吾輩を睨んだ。
「黙れ、伜は家風に合わん女を貰おうとしたから余が承知しなかったのじゃ。出て行けと云うたのじゃ」
「へへ。伜は喜んだろう。コンナ店曝しの光栄を引継いで、一生無駄飯を喰うのを自慢にするような腐った根性は今の若い者は持たないのが普通だぞ。又コンナ家に嫁入って来て、コンナ家風に合うような女だったら、虚栄心だらけのお茶っピイか。魂のない風船娘にきまっているんだ」
吾輩がここで滔々と現代女性観を御披露しようとするところへ背後の扉がガチャリと開いて、思いもかけぬ警官が二人威儀を正して這入って来た。伯爵閣下に恭しく敬礼すると、物をも言わず吾輩のマントの両袖を掴んだものだ。