Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちょうじんひげのはかせ

超人鬚野博士

夢野 久作

Lesen Sie 超人鬚野博士 (ちょうじんひげのはかせ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.054 Zeichen · 117 Bildschirme

Aozora Bunko

ナニ、モット恐ろしい人間に見える。

フーム。天幕を質に置いたカリガリ博士。書斎を持たないファウストか。アハハ。ナカナカ君は見立てが巧いな。吾輩を魔法使いと見たところが感心だ。

いかにも吾輩が犬を拾う時の腕前は、たしかに魔法だね。到る処の往来にチョコチョコしている仔犬だの、前脚に顎を乗っけて眠っている犬なぞを、通っている人間が気付かない中にサッと引掴んで、電光石火の如くこのマントの内側の袋アパートへ掴み込むんだ。

知っているかも知れないが犬の首ッ玉を掴むには一つの秘伝があるんだ。これは熟練すると何でもないがね。犬の首ッ玉の耳の背後よりも少し下った処……八釜しく云うと七個在る頸骨の上から三つ目ぐらいの処をチョイト抓むと、ドンナ猛犬でも頭がジインとなって、この人にはトテモ敵わない。絶対服従といったような気分になるらしいね。眼を細くしてチョイと麻酔したような恰好で、気持よさそうに手足をダラリと垂れる。心安いブルドッグか何かを相手にして実験してみたまえ。殊に医学の実験用に使う犬だったら、そんなに大きな犬でなくて良いのだから訳はないよ。そこを抓むと気持がいいと見えて、啼きもどうもしないからね。