Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちょうじんひげのはかせ

超人鬚野博士

夢野 久作

Lesen Sie 超人鬚野博士 (ちょうじんひげのはかせ) von 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 59.054 Zeichen · 117 Bildschirme

Aozora Bunko

おまけに豚の尻みたいな唇を鮮血色に彩っているから、食後なんかにお眼にかかるとムカムカして来るんだ。特権階級を気取るつもりらしく、ヤタラに銀狐の剥製か何かを首に巻いているが、その銀狐の面付の方が、直ぐお隣の御面相よりもよっぽどシャンなんだから滑稽じゃないか。のみならず、せめてブルドッグでも召連れていれば多少の参考になるところだが、選りに選って眉目清秀のセパードなんかを引っぱっているからイヨイヨ以て助からない。

冒険大泥棒

その繁華な交叉点で吾輩がぶつかったのは、ちょうどその助からない種類の貴婦人だった。全体にムクムクと膨れ返って、大水で流れて来たか、花火から落ちて来たみたいな四十五六の処女らしい身装の奴が、ゴーストップの開くのを待っているらしく、航空郵便の横に突立って、白ペンキ色の襟首と、毒々しいウンコ色の横顔を見せている。これじゃ何ともなくともチョット悪戯をしてみたくなる恰好じゃないか。

しかし吾輩は考えたよ。

ここは恐ろしく場所が悪い。ちょっとでも通行人に気付かれたら運の尽きだと思ったが……しかしだ。「天の与うるところのものを取らずんば、取らざるに勝る後悔あり」