Japanische Klassiker mit Furigana
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ぐんようそ
軍用鼠
海野 十三
Lesen Sie 軍用鼠 (ぐんようそ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 18.659 Zeichen · 37 Bildschirme
儂は生れつき胡魔化すのが嫌いでネ、なるべくこうしてお手隙の午前中に伺って、品物をひとつ悠くり念入りに調べてお貰い申してえとねえ旦那、このレッドはいつもそう思っているんですぜ」
「フフン、笑わせるない。生れつき正直だなんて云う奴に本当に正直な奴が居た験しがない。ことに貴様は、ちかごろここへ現れたばっかりだが、その面構えは本国政府からチャンと注意人物報告書として本官のところへ知らせてきてあるのだ。どうだ驚いたか、胡魔化してみろ、こんどは裁判ぬきの銃殺だぞ」
「エヘヘ、御冗談を、儂はそんな注意人物なんて大した代物じゃありませんや、ただ鼠を捕えてきては、この向うのラチェットさんに買って貰ってるばかりなんで」
「うむ、ラチェットという猶太人は、鼠をそんなに買いこんで、何にしようというんだ」
「それァね旦那、これは大秘密でございますが、この鼠の肉が近頃盛んにソーセージになるらしいんですよ」
「えッ、ソーセージ?」
税官吏ワイトマンはそれを聞くと妙な顔をして胃袋を抑えた。実は朝起きぬけに、ソーセージを肴にして迎い酒を二、三本やったのだ。「なんだ、彼奴はソーセージを鼠の肉で作っているのか。