Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

のうそん

農村

宮本 百合子

Lesen Sie 農村 (のうそん) von 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 49.223 Zeichen · 97 Bildschirme

Aozora Bunko

といきなり街道からかけ込んで来た、これも又あまり豊かな生活は仕得られないらしい野良犬は、はげしい勢をもって、その狼に近づいた様な牙をむきだして鶏の群に飛びついた。

食物に我を忘れて居た鶏共は、不意に敵の来襲をうけてどうする余地もなく、けたたましい叫びと共にバタバタと高い暗い鳥屋に逃げ上ろうとひしめき合う。あまりの羽音に「きも」を奪われたのか、犬はその後には目もくれずにじめじめした土間を嗅ぎ廻る。

この急に持ち上った騒動に坐って居るものは立ち上り、ねころんで居た者は体を起した。一番年上の男の子は、いきなり炉から燃えさしの木の大きな根っこを持ちあげるがいなや声も立てず、図々しい犬になげつけた。

犬にはあたらなかったらしい。

けれ共、驚きのために低い叫びをあげて私の居た裏口の方へかけて来、少しの間うじうじした後、すぐ間近に居た私の足に、土を飛ばせながら畑地を彼方にこいで行って仕舞った。

なげ出された木の根っこは、ふてた娘の様にフウフウとはげしい煙に、あたりをぼやかして居た。

その木の始末を仕様ともしず子供達は又鍋のものに吸よせられて元の姿にじいっとして居るのであった。